【2021年間ベスト】Virgin Music Japanスタッフが選ぶベスト・ソング5選 vol.2

2021年、多くのアーティストや音楽レーベルが引き続き困難にぶつかったコロナ禍の中でも、インディー音楽シーンでは、時代性やアイデンティティと主体的に向き合う次世代アーティストたちが、世界各地で台頭した年だった。今年のデビューアーティストから、予想外のブレイクやTikTokでのバイラルヒット、グローバルリリースまで、Virgin Music Japanスタッフが2021年のリリースから各々の基準で選ぶ年間ベスト・セレクション企画。今回はインターンのカジのセレクションをどうぞ。



★ Virgin Music Japan Staff:カジ
インディーロックが好きです。


■TOP 5 Songs (順不同)


Squid「Narrator」

上半期ベストでも紹介した楽曲だが、こちらは年間ベストにも選出。音、構成、空気。その全てが未体験で聴くたびに押し寄せる衝撃の波。CANやNEU!ら、クラウトロックのレジェンドからTortoiseらシカゴ音響派、Battlesが開拓した00年代以降のポストロックまでをリファレンスとして取り込み再構築する。急速に進化を遂げるロンドンのシーンの中でも一際異彩を放ち、突き抜けたクリエイティブさに何度も心躍らせてしまう、傑作デビュー。


D.A.N.「The Encounters feat. tamanaramen, Takumi」

東京のオルタナティブトリオ。3年ぶり通算3枚目のフルアルバムからの一曲。これは素晴らしい。常に「実験的」かつ「オルタナティブ」に音楽を追求してきた彼らだがその姿勢が究極の形を迎えたように思う。とにかく新しくてかっこいい。エレクトロニックだがロックでもあり、ヒップホップでもある。特定のフレームにとらわれない姿勢はまさに「ポストジャンル」そのもの。良いものを追い求める眼差しが今までに無い新感覚のグルーヴと刺激を生み出す。今年を代表する一枚。


Black Country, New Road「Science Fair」

今年は上半期の勢いが驚異的すぎた…。とりわけサウス・ロンドンのシーンは凄まじく、今までに無いワクワク感に魅せられた。1991年にNirvanaが『Nevermind』、Primal Screamが『Screamadelica』、My Bloody Valentineが『Loveless』をリリースして今年で20年。当時の衝撃を塗りかえる勢いで、2021年は変革に富んだ年だった。実験性、DIY精神、技術、感性。どれもが現代の2つ3つ先を行き、今までにない新しい視野を提示したバンドの活躍が目立つ中、とりわけBlack Country, New Roadは際立っていた。クロスオーバーという言葉では説明がつかないほど前衛的なジャンルの跨ぎ方は、聴く人全てに衝撃を与え、再生するたびに新しい発見をさせる。そんな曲、この先しばらくは生まれないだろう。


Palace「Fade」



2022年、リリースが発表されて注目が集まっているニューアルバム『Shoals』からの先行トラック。すでにリリースされたシングル2曲(「Gravity」「Lover」)では、これまでの耽美で流麗なアートロックを引き継ぐ展開だったが、今作はよりスピーディーに、よりパンクな色味を付けた一曲に。『X&Y』期のColdplayを通過してFoals〜Bloc Partyラインのダンスフロアに持ち込む展開に痺れる。「自身の恐怖や不安との対峙」がテーマとなる新しいアルバム。リリースに期待が高まる。


Wet Leg「Chaise Longue」

突如現れた新星、Wet Leg。イギリス本島から少し南に行ったところにある、ワイト島出身の女性2人組。情報もほとんど無ければ、ライブ映像も無い。にも関わらず、名門Domino Recordingと電撃契約。6月に公開されたデビューシングル「Chaise Longue」のミュージックビデオは、瞬く間にYouTubeで100万再生を達成。キャッチーでシンガロングしたくなるフレーズ。意味のよく分からない歌詞。そのどれもがなんだかおかしくて笑っちゃう。次の音楽シーンをかっさらうに違いない、来年の大本命。彼女たちのインタビューもあわせてチェックを。


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