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【SLMCT】ソリッドでスタイリッシュなロックバンドSLMCT、本日11月30日(水)に、甘く切ないウィンターラブソング「Bittersweet, Bitterlove」をリリース。楽曲誕生秘話ともいえるセルフライナーノーツを公開!

UKロックの影響を感じさせる、関西発正統派ロックバンド、SLMCT(スリムキャット)。 本日11月30日(水)にニューシングル「Bittersweet, Bitterlove」をリリースした。2022 年 は4月に「Dark Pop」、7月に「Lies」、10月に「Soleá」と、精力的にリリースを重ね、今作が4作目のリリースとなる。別れた恋人に想いを馳せる甘く切ないウィンターラブソング。一度聴けば耳から離れないメロディアスなミディアムロックナンバーだ。 楽曲について、ソングライトを手掛けたVo&Gtの小川悟から楽曲誕生秘話ともいえるセルフライナーノーツが到着した。 「この曲は15歳の頃に書いた曲です。 当時はアメリカに住んでいて、バンドもなく、家でギターをかき鳴らしていた。 親の影響でギターを始めて、見様見真似でギターをかき鳴らしロックスターに憧れる普通のティーンエイジャー。 当時、通ってたハイスクールで一人の女性と出会い、初めてOASISを聴いた時と同じような衝撃が走った。 すらっと伸びる手足に少し大人びた仕草、その反面、子供のように無邪気に笑う笑顔、長い髪を靡かせながら颯爽と歩く姿、全てが僕には眩しく映った。 まだまだ人付き合いの仕方が分からない僕は、彼女との接点を探した。 共通の友人はいないのか、 趣味はあるのか、 音楽は好きなのか、 彼女のことを知りたいけど、どうしたら良いか分からず、 悶々とした日々が過ぎていった。 毎日同じように学校へ行き、 毎日同じように帰宅し、 毎日同じようにギターをかき鳴らす。 いつもと違う事は彼女の存在が日々、僕の中で大きくなっている事。 また今日も同じルーティーンが待っているんだなと、 諦めの日々を過ごす中、急にそのチャンスが訪れた。 いつもの下校時間。 僕はいつも通り一人で下校。校舎を出て少し傾いた太陽が差し込み影が伸びる。 明と暗がクッキリと映る校舎は、まるで自分を表したような色付き。 暗い影と数ヶ月の自分を照らし合わせながら、いつも通り校舎を後にする。 少し肌寒くなってきたな。そう思いながら校舎を出ると急な突風に襲われる。 思わず目を閉じ、 もうこんな季節になったのか、明日は上着を増やそうと思いながら 突風が通り過ぎるのを堪える。 そして突風が通り過ぎ、目を開けると、傾いた太陽から強烈な光が差し込む。 目を細めながら一歩踏み出したその時、 数フィート先には言葉に形容出来ない美しいシルエットが目に映る。 その瞬間、僕の鼓動がペースアップしたのに気付いた。 高揚する自分に気付きながらも、 また声を掛けれないしいつも通り家に帰るだけだな。 そう思いながら、彼女との距離は数フィートのはずだけど、100フィートにも感じる。 下を向きながらとぼとぼ歩いていると、不意に視界に何かが入った。 何か分からずそれを手に取ると、見たことあるスカーフだった。 見た事はあるけど、記憶力が良くない僕はそれが何なのかがすぐには分からなかった。 スカーフを手に取って歩き出し、顔を上げると、彼女はまだ数フィート先を歩いている。 ただ、さっきまでとはなんか違う。と、拾い上げたスカーフと彼女を確認するように見ると、 そうだ、これは彼女がいつもバッグに付けてるスカーフだ! 彼女を目にした瞬間、早くなった鼓動がさらに加速する。 そしてスカーフを持つ手が汗ばむ。 僕は走り出していた。 その時には100フィートに感じていた彼女との距離は数フィートに縮まり、彼女に声を掛けた。 無事にスカーフを渡し、名前を聞き、そこからは怒涛のスピード展開。 学校ですれ違うときには挨拶し、下校時間が合えば一緒に帰り、僕のハイスクールライフが一変した。 期間で言うと1ヶ月程度だった。 そんな幸せな時間が流れる中、別れというのは急にやってくるもので、日本に帰国することが親から告げられ、彼女との別れが確定しました。 幾ら物事が順調に進んでいても、 たったささやかな出来事や少しのタイミングのズレで実らない恋を実体験の元に書き上げた一曲。… もっと読む »