シンガーソングライター、ミュージシャンとして活動するトレイシー・ソーン(以降トレイシー)とベン・ワット(以降ベン)が1982年に結成し、数々のヒットを生み出してきたUKのデュオ、エヴリシング・バット・ザ・ガールが、待望のニュー・アルバム『Blue Reservoir』を2027年2月19日にリリースすることを発表した。あわせて、先行シングル「Young and Dumb」と、トレイシーとベンが映像の構成案を手がけたミュージック・ビデオも公開された。
Everything But The Girl – Young and Dumb (Official)
通算11作目のスタジオ・アルバムとなる『Blue Reservoir』は、2025年の予想外かつ型破りなライブ活動再開から生まれた。ハックニーにあるキャパシティー300人の小規模な会場MOTH Clubで長期にわたり行われた連続公演は、毎回ソールドアウトとなり、各公演で数千人がキャンセル待ちに。この経験を受け、本作では、The Guardianで高く評価された2023年の復帰作『Fuse』の鮮明なエレクトロニカから離れ、自分たちの音楽の原点に立ち返っている。
トレイシーは、次のように語っている。「MOTHでのライブには、活動を始めた頃を思い出させるような熱量とシンプルさがありました。ギターと歌を軸に、少しだけ彩りを加えた、ストレートなもの。長い間そういう世界から離れていたので、とても新鮮で、リアルに感じられました」
ライブに力をもらったベンは、2026年1月、作曲と演奏のためにナイロン弦のスパニッシュ・ギターを購入した。「子どもの頃、初めて心を動かされた音楽の多くにあった音なのに、実は一度も自分で持ったことがなかったんです。それが、感情の面で大きな創作のきっかけになりました。失ったと思っていた自分の声を見つけたんです」
『Blue Reservoir』は、2026年の最初の数週間、創作意欲が一気に高まる中で生まれた。ギターで書かれた9曲とピアノで書かれた1曲には、ベンならではのラテン音楽の影響を受けた叙情性、ブリティッシュ・フォーク/ブルースの即興性、そして楽曲を軸としたストーリーテリングが息づいている。歌詞はトレイシーが6曲、ベンが3曲、ふたりの共作が1曲を担当。語りかけるような言葉や、余韻を残す表現を交えながら、過去と未来を見つめている。その全編を、トレイシーの唯一無二の歌声と、柔らかく寄り添うベンの対旋律、そして飾り気のないふたりのハーモニーが支えている。
レコーディングは2026年7月、ロンドンのRAK Studiosで10日間にわたり、主にライブ録音で行われた。ベンのナイロン弦ギターとエレクトリック・ギターに、長年のコラボレーターであるRex Horanのダブルベース、Evan Jenkinsのドラムが加わる。パーカッションには、デビュー・アルバム『Eden』(1984年)で重要な役割を果たしたブラジルの伝説的奏者Bosco de Oliveiraの息子、Fabio de Oliveira(Babo Moreno)が参加。MOTH Clubの公演にも出演しているふたりの息子、Blake Watt(Family Stereo/Bella Union)も2曲にゲスト参加している。さらにベンが北ロンドンのホームスタジオで、ハルモニウム、チェレスタ、テープループによる音の質感を加えている。
アレンジとプロデュースはエヴリシング・バット・ザ・ガール自身が担当。レコーディングとミックスは、デュオとソロの両方で15年以上にわたりふたりの作品を支えてきたBruno Ellingham、マスタリングはAbbey RoadのMiles Showell、アートワークはIWANT DesignのJohn Gilsenanが担当している。
<リリース情報>
シングル「Young and Dumb」
2026年10月28日(木)リリース
試聴/購入リンク: http://ebtg.lnk.to/YoungandDumb
アルバム『Blue Reservoir』
2027年2月19日(金)リリース予定
アルバム予約リンク: http://ebtg.lnk.to/BlueReservoir
<収録曲>
01. Forward
02. Scala
03. Young and Dumb
04. Do What You Can
05. Christmas Gone
06. Courage Mon Brave
07. The Round and Round
08. Fork in the Road
09. Good Hope
10. The Great Unknown
<バイオグラフィー>

1982年にトレイシー・ソーンとベン・ワットが結成したUKのデュオ、エヴリシング・バット・ザ・ガール(EBTG)。Cole Porter「Night and Day」のカバーでデビューし、1984年のアルバム『Eden』以降、フォーク・ジャズ、ギター・ポップ、重厚なオーケストラ・サウンド、ドラムマシンを用いたソウルへと音楽性を広げてきた。繊細さと強さを併せ持つ歌詞、トレイシーの唯一無二の歌声、ベンのアレンジで高い評価を獲得。1994年の『Amplified Heart』に収録された「Missing」は、Todd Terryによるリミックスをきっかけに世界的ヒットとなった。続く『Walking Wounded』(1996年)では当時のエレクトロニック・ミュージックのサウンドやグルーヴを取り入れ、世界で200万枚以上を売り上げた。『Temperamental』(1999年)を経て、充実した活動のさなかにデュオとしての活動を休止し、それぞれ音楽や執筆などの分野で活躍。2023年には20年以上ぶりのアルバム『Fuse』を発表し、自己最高となる全英アルバムチャート3位を記録、2024年のMPG AwardsでSelf-Producing Artist of the Yearを受賞した。2025年のライブ活動再開を経て、2027年2月19日には通算11作目となる『Blue Reservoir』をリリースする。