【2021年上半期ベスト】Virgin Music Japan ベスト・ソング・レビュー vol.2

恒例になりつつある企画、Virgin Music Japanスタッフが厳選する年間ベストソング5選。2020年から続くパンデミックが根強く生活に影響する中でも、絶えることなくリリースされる新たな楽曲があり、たくさんのオンラインライブが開催され、規制をかけながら徐々に蘇るライブハウス/クラブシーンの息吹を少しずつ感じることができるようになってきた2021年上半期のベストソングを、Virgin Music Japanの4人のスタッフが紹介。今回はSNS担当のコジマリがセレクト。


★ Virgin Music Japan Staff:コジマリ
Netflixで観たバトルフィッシュに感化され、マグロ漁船に憧れを抱いてます。


【Virgin Music Japan TOP 5 Songs】 (順不同)


■ Pauli The PSM “I Got The Beat”




タイトル通り、ビート!THEビートな曲。ビートに合わせてゆるく踊るMVも斬新。音楽のみならずPauliのファッションもずば抜けて2021年ナンバーワン。彼のスタイルも振る舞いも全て真似したくなってしまうような衝動を受けました。

■ Gab3 “Annoying”




重苦しいこの世界でこの軽さ、求めてました。ユーロビートで始まり、歌詞はいまどきなファックボーイの恋愛物語(=他人にとってはどうでもよすぎる話)。ちゃ、チャラい!でも、すごくソリッドな仕上がり。この曲が収録されているアルバム『Ready To Rave?』はタイトル通り歯切れのよい楽しいパーティーチューン。おすすめです。

■ Timothée Joly “Glaçon”



R&B、エレクトロ、Hip Hopがごろごろと入り乱れ、どこにも行きつかないストーリーのような曲の展開にドキドキさせられます。表情がコロコロ変わる飽きのこない曲。カバーのダンボールで作られたスーツもかっこいい。

■ Utena Kobayashi “GONIA SE IIMIIX”



私のランニングの時のアンセムソング。しっかりとした物語のバックボーン、実験的だけどメロディアスなエレクトロに溶け込む神聖なボーカルに、グッと惹きつけられました。アルバム『6 roads』は全て通してぜひ聴いてほしいです。

■ Chee, Mr. Carmack “Fight Club”



こういうトロいビート、聴いてしまいます。テンションがどこかしら上がりきらない、熱を封じ込めるようなとろみが味わい深い。


【All Genre TOP 5 Songs】(順不同)


■ Miho Hatori “Tokyo Story”



オールジャンルにVirginからリリースされたMiho Hatori「Tokyo Story」、入れちゃいました。コンセプトも素晴らしければ、耳に残るボーカルも手放せないものに。この曲がシングルカットされたアルバム『Between Isekai and Slice of Life 〜異世界と日常の間に〜』はきっと色褪せることなく永遠に輝き続けるアルバムだと思っています。

■ 食品まつりa.k.a foodman “Michi No Eki feat. Taigen Kawabe”


道を進めば行き着く憩いの場、それが道の駅。その場所にめぐり会うためかのように走り続けます、という風に思えちゃう曲。変形に変形を重ねオーガニックな感覚で前へ前へと進むこんなにも前向きな音楽、久々に聴きました。食品まつりさんとTaigenさんがむやみやたらに疾走するMVも面白かったです。

■ Howie Lee “Island Birdy”


私が台湾に住んでいた時にご近所さんで、iPadや楽器を持って遊びに来ては思いのままに奏でていたHowie Lee。中国に取材で会いに行ったこともあるのですが、彼は紛れもない天才です。そしてまたどんどん進化する音楽の顔を今作も見せてくれました。音楽が物語を描き出すというのは本当なんですね、といつも思わせてくれます。中国の伝統文化を含んだエレクトロはどことなく懐かしく、ずっと聴いてしまうんです。

■ 玉名ラーメン “Fake ID”


ささやくような歌声。ズキュンと胸を打たれるような打ち込み。ドキドキしながらFAKE IDで入るクラブ。疾走感。とろける綿菓子のようなやわらかな甘さ。ずっと忘れたくない、心に捉えておきたい瞬間を呼び覚ましてくれる、魔法のような曲です。ずっと玉名ラーメンちゃんの魔法にかかったまま、2021年過ごしていっちゃいそうです。

■ RODEOGLO “cant fw me | imma rida”


右から左へ、左から右へ、感覚がおかしくなるサウンド。妙なレイヤーばかりで全く集中できない、カオスソング。遊ぶってこういうことかなと。



次回はVirgin Music Japanスタッフ・RUPIN のセレクトを紹介します。

【2021年上半期ベスト】Virgin Music Japan
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